谷口香織 編/ホリナルミ 絵
●『猫ヲ読ム』 (雷鳥社)

猫ヲ読ム 文筆家・漫画家が綴る、ネコセトラ [ 谷口香織 ]
写真家、詩人、医者、芸人、映画監督……。あらゆるジャンルの人々が書く、猫のこと。
「貧乏でも猫だけはなぜか飼っていた」(南方熊楠)の一文に胸が熱くなる。
猫への想い、共に過ごした日々の記憶。一言に込められ、でも溢れた。
「思いのほか、いびきが大きい」(鹿島茂)
高山 なおみ
●『たべもの九十九』(平凡社)

たべもの九十九 [ 高山 なおみ ]
アイスクリーム、いか、うど……。あいうえお順に並んだ目次は、さながらお品書きのようで食欲をそそります。
高山なおみさんの食の記憶が読者に引き継がれ、食べ物はまた違う味わいに変化します。
99という数字が持つ、足りなさ。その余白と空腹が美味しさを引き立てます。
ペネロープ・バジュー 著/関澄かおる 訳
●『キュロテ 世界の偉大な15人の女性たち』(DU BOOKS)

キュロテ 世界の偉大な15人の女性たち [ ペネロープ・バジュー ]
「無理強いされたことは、自分にも周りの人たちにも喜びをもたらさないのよ」byトーベ・ヤンソン。
ヒゲを伸ばしたバーの女主人、古代ギリシャ初の女性医師、水着の開発者。
道を切り開いた女性たちの15の物語。時代も場所も超えて響く、力と熱。