2018年03月16日

『主よ 一羽の鳩のために 須賀敦子詩集』(河出書房新社)

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『主よ 一羽の鳩のために 須賀敦子詩集』(河出書房新社)


主よ 一羽の鳩のために 須賀敦子詩集 [ 須賀 敦子 ]

ローマ留学中の1959年。
30歳だったその1年間だけ、誰にも見せずひっそりと書かれたおよそ40篇の詩。


「四季」

桜のはなびらを
こう集めて
手にのせて そのうへに
あなたを ねかせよう。

五色浜の小石を
こうあつめて
手にのせて そのなかで
あなたを あそばせよう。

稲の穂のしづくを
こうあつめて
手に汲んで あなたを
浴(ゆあ)みさせよう。

山茶花に吹く木枯らしを
こうあつめて
手にとって その音を
あなたに きかせよう。


「固いものを刻んでいくことによって、本質だけを残す」

詩を訳す、その一方で自ら綴った言葉。

没後20年にして新たに出会う須賀文学。
静けさと強さ。
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