2018年04月20日

『出会い系サイトで70人と実際に会ってその人に合いそうな本をすすめまくった1年間のこと』

東京・谷中の本屋ひるねこBOOKSです。

『出会い系サイトで70人と実際に会ってその人に合いそうな本をすすめまくった1年間のこと』

花田菜々子・著/河出書房新社


出会い系サイトで70人と実際に会ってその人に合いそうな本をすすめまくった1年間のこと [ 花田 菜々子 ]


夫と暮らしていたマンションを飛び出し、ファミレスやスーパー銭湯を転々とする毎日。
2013年1月、書店員・花田菜々子は、どん底の生活にハマりかけていた。

ひょんなことから知った、出会い系サイト「X」。
それは「知らない人に30分だけ会って、話してみる」というサービスだった。

「そうだ。ここで、あれをやってみるというのは……?」

もっと知らない世界を知りたい。
広い世界に出て、新しい自分になって、元気になりたい。

彼女はプロフィール欄にこう打ち込んだ。

「今のあなたにぴったりな本を一冊選んでおすすめさせていただきます」



体目的の男、年収5000万と見え透いた嘘をつく男、ポルノ小説を送りつけてくる男……。

壮絶な体験の中、初めて出会う人に「本を勧める」ことをやり続けた1年間。
それはある意味で「本屋」として究極の形です。

本というオールだけを頼りに大海原へ漕ぎ出した姿は、勇敢な冒険者のそれ。
ある時には医者やソムリエ、またある時には教師や添乗員のような存在であることも。

慰め、癒し、叱り、励まし、支え、導く。

寄り添う優しさと、向き合う強さ。

本を勧めることは、ともするとその人の一部を背負うものですから、生半可な気持ちで出来るものではありません。
火傷しそうなくらいの熱が、ここには込められています。



著者の花田さんは、日暮里・「パン屋の本屋」の元店長。個人的にも大変お世話になりました。

知識も経験も到底及びませんが、本を勧めることの原点に立ち返るような思いで一気に読みました。

とにかく、この体温を感じてください。


posted by ひるねこ at 18:18| Comment(0) | 紹介 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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