今朝立ち寄った上野の森親子ブックフェスタで、さ・え・ら書房の友人からお勧めされた本。
一気に読み終えました。
池田ゆみる 作/羽尻利門 絵
『坂の上の図書館』

坂の上の図書館 [ 池田ゆみる ]
5年生の春菜は、自立支援センターの「あけぼの住宅」で暮らすことになります。
ここは住むところのない母親と子どもが少しの間だけ暮らせる施設です。
その隣にあったのが市民図書館。春菜は生まれて初めて、図書館に足を踏み入れました。
引っ込み思案で自分の意見を口に出せず、勉強も遅れがちだった春菜。
そこで出会った本たちは、そんな彼女を少しずつ変えていきます。
同じ施設に暮らす少年との葛藤、母親の病気、親友に対するいじめ……様々な出来事が起こりますが、
その度に司書の女性との交流や担任の先生との会話、そして本そのものが彼女を支え、成長させます。
『ちいさいおうち』『エルマーのぼうけん』『やかまし村の子どもたち』『長くつ下のピッピ』『あしながおじさん』など、実際にある名作が登場。それぞれの魅力が引き出されます。
本を読むことの素晴らしさを、改めて感じた1冊でした。