2018年10月08日

『天国と、とてつもない暇』『おるもすと』『ぼくは本当にいるのさ』

東京・谷中の本屋ひるねこBOOKSです。

●最果タヒ『天国と、とてつもない暇』(小学館)



「体温で沸騰して、目からは落ちないまま終わった私の涙が、太陽の残り香みたいに全身に回っていく。」
最果タヒの言葉はいつでも自由で、捉われない。
浮遊しているようで、どっしりと染み込み、脳内も体内も駆け巡る。
ああ、言葉ってこういうことだ。生きている。



●吉田篤弘『おるもすと』(講談社)



崖っぷちの家に住む「こうもり」と呼ばれる男。
ショートを守るのが好きで、拾った新聞は一文字残らず読み、パンツは3枚しかないがハンカチは7枚持っている。
彼は思う。「もうほとんど何もかも終えてしまったんじゃないか」。
手に取った瞬間から、もうこの世界の住人になった。



●少年アヤ『ぼくは本当にいるのさ』(河出書房新社)



透明人間になりたいと思ったことは何度でもある。
でもそれはそんなに簡単なことじゃない。
世界と自分は繋がっていて、人もモノも、現実の空間に引き留める。
ポケモン、セーラームーン、おままごと。
骨董品屋で出会う、朧げでいて確かな、いくつもの記憶。
posted by ひるねこ at 18:15| Comment(0) | 紹介 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
FX 商品価格に関しましては、リンクが作成された時点と現時点で情報が変更されている場合がございます。お買い物される際には、必ず商品ページの情報を確認いただきますようお願いいたします。また商品ページが削除された場合は、「最新の情報が表示できませんでした」と表示されます。