宮沢賢治 原作/後藤正文 編/牡丹靖佳 絵
『銀河鉄道の星』(ミシマ社)

「はじめての読書」になるような本を贈りたい。
絵本と文芸書の間をつなぐような、ある程度の文章を読んで何かを感じるという体験を。
ミュージシャン・後藤正文のそんな思いから生まれた本書を開くと、
宮沢賢治の詩情はそのままに、現代風のサウンドが立ち上がります。
銀河鉄道の夜、よだかの星、双子の星。
賢治の名作に、新たな生命が吹き込まれました。
原曲の豊かさを、より軽やかに、ダイナミックに。
牡丹靖佳の絵が、二つの調べを心地よく響かせます。