2019年05月30日

『不肖の娘でも』(リトルドロップス)

東京・谷中の本屋ひるねこBOOKSです。

井川直子
『不肖の娘でも』(リトルドロップス)

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文筆家として東京で働き、家庭を持った娘と、認知症を患う秋田の母。
介護はおろか、そばにいることさえ叶わない。

〈母の近くにいたい、世話をしたい、それは娘にしかできないこと。
自分の仕事をしたい、東京の家族といたい、それが私のしたいこと。
同じ強さを持って、娘と私が真逆に引っ張り合う。アクセルとブレーキを同時に踏んで、火花が飛び散っている状態だった。〉

〈振り返れば、傷つけることしかしてこなかった気がしてしかたがない。なのに母が病気になってなお、何もしてあげられない娘である。〉

〈いつの間にか私は、くたびれきっていた。
「毎日」にも「待たれている」ことにも、そして「寄り添い」つづけることにもだ。〉


父と、何より母に向けて書きはじめた文章は、いつの間にか止まらなくなり、「私」自身のこわばりを緩め、解放してゆく。

そこにはひとりの女性の一生があり、その人に育てられた自分がいた。

「不肖の娘でも、それでも私はあなたの娘でありたいのです。」

母を想う、すべての自称・不肖の娘や息子たちへ。

著者による私家版。



●プロフィール
井川直子 ikawa naoko

文筆業。秋田県出身。主に料理人、生産者、醸造家など、食と酒にまつわる「ひと」と「時代」をテーマに執筆。近著に『変わらない店 僕らが尊敬する昭和』(河出書房新社)、『昭和の店に惹かれる理由』『シェフを「つづける」ということ』(ともにミシマ社)。著書に『僕たち、こうして店をつくりました』『イタリアに行ってコックになる』(ともに柴田書店)など。現在、雑誌『dancyu』『料理通信』、ウェブサイト『dancyu web』、新聞『秋田魁新報』などで連載中。

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井川直子
定価 2,000円+税
仕様 A5判・160ページ
装丁 菅渉宇
発行 リトルドロップス

WEB SHOP➡️
http://hiruneko.thebase.in/items/20670569
posted by ひるねこ at 19:08| Comment(0) | 紹介 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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