2019年06月21日

『子どもの本のもつ力』(大月書店)

東京・谷中の本屋ひるねこBOOKSです。

清水真砂子 著
『子どもの本のもつ力』(大月書店)


子どもの本のもつ力 世界と出会える60冊 [ 清水 真砂子 ]

『ゲド戦記』の翻訳や児童文学評論で知られる著者が選ぶ、60冊の「子どもの本」。

例え古くても、時代遅れでも、自分が読んで、手にした喜びを、誰かと分かち合いたい。

子どもが喜びそう、役に立ちそうだからと選んだ本は、ここには1冊もない。

ただの絵本ガイドではなく、著者自身の体験が盛り込まれたエッセイでもあり、
「子どもの本」に関する思いこみやイメージを、見事にクリアにしてくれる。

1章の「かわいい」がとりこぼすもの、にまず深く共感。

その力を信じているからこその、強いメッセージが伝わってくる。


素晴らしいあとがきから一部抜粋。
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 世の中にはたしかに憎悪が渦巻き、不正義も多々ある。私自身だって、内には魑魅魍魎がうごめいていて、そうしたものと無縁だなんて、とうてい言いきれるものではありません。どうせと言ってしまえば楽になる場合のなんと多いことか。

 でも、そんなとき、はっと我に返らせ、光のほうを向かせてくれたのは、どんなにつらく、苦しく、絶望の淵に追いやられても、踏みとどまって、「どうせ」をこらえてくれた先人たちでした。気がつけば、世界のあちこちで人々は絶望的な悲惨を記録しながら、でも、こんな人もいるよ、と語りかけてくれています。そういう人々の言葉に私は幾度、自身の世界の狭さを思い知らされ、カッコいいニヒリズムから救い出されてきたことでしょう。
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2019年06月20日

『クレール パリの女の子が探す「幸せ」な「普通」の日々』(DU BOOKS)

オード・ピコー 著/大西愛子 訳
『クレール パリの女の子が探す「幸せ」な「普通」の日々』(DU BOOKS)


クレール パリの女の子が探す「幸せ」な「普通」の日々 [ オード・ピコー ]

結婚や子育て。男女の考え方の違い。
30代のクレールは常にプレッシャーを感じ、幸せを求め続けている。
目に見えない足枷のようなものが、ずっとまとわりついているようだ。

舞台はフランス・パリ。仕事熱心だし、それなりに順調。
でも「女」を取り巻くあれこれに翻弄される彼女の悩みに、国境はない。

「ふううん。つまり、いつも演技しろってことね?」
友人との会話の中で何気なく発せられたこの一言は、実はとても重い。

35歳になったクレールが選んだ道とは?

山内マリコ氏のあとがきに、今を生きる女性の等身大の姿が詰まっている。

☆WEBSHOP➡️
http://hiruneko.thebase.in/items/21303241
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2019年06月19日

『宮本常一 伝書鳩のように』(平凡社)

東京・谷中の本屋ひるねこBOOKSです。

『宮本常一 伝書鳩のように』(平凡社)


宮本常一 伝書鳩のように (STANDARD BOOKS) [ 宮本 常一 ]

漂泊民や被差別民、歴史の表舞台に姿を現さなかった無名の人々の営みや知恵に光を当てた「野の学者」宮本常一。

彼は生涯で4千日を旅に暮らし、3千を超える村々を訪ねた。
その距離、実に地球四周分。

常に土地の人と同じ目線で話し、見聞きし、歩いたからこそ伝えられるもの。

「塩の道」など数多くの著作のエッセンスが詰まった本書からは、土や潮の匂いが立ち上る。

「人間は伝承の森である」- 宮本常一
posted by ひるねこ at 19:06| Comment(0) | 紹介 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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