森 環 /作
『本屋のミミ、おでかけする!』(あかね書房)

本屋のミミ、おでかけする! [ 森 環 ]
とある町の商店街。
コーヒーショップの裏にあるのは、町に一つだけの本屋さんです。
地下に続く階段を降りると、そこには珍しい本や古い本が並んでいます。
本屋の主人はメガネのおじいさん。
孫娘のミミは、ここでお手伝いをしています。
本が大好きな彼女は、お客さんが本を探していると、すぐにピッタリの本を見つけます。
「本って ステキだわ。本を読めば、外にいかなくても 世界中の いろいろな国に いけるし、いろいろな人に 会えるもの」
そう、ミミは昼も夜も本と一緒。
でも実は、外に出るのが怖いのです。
ある日、仲良くなった絵描きさんがケガをしたという手紙を受け取って……。
本に夢中で、それだけが全てだった少女が、友だちのために一歩を踏み出します。
これまで知らなかった景色、色や香り。
ミミの世界は、ぐんと彩りを増します。
本は変わらず好きだけど、好きなものが増えたら毎日はもっと楽しくなる。
少女の成長を、繊細なタッチで描きます。
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