島本理生 作/平岡瞳 絵/瀧井朝世 編
『まっくろいたちのレストラン』(岩崎書店)

まっくろいたちのレストラン (恋の絵本) [ 島本 理生 ]
まっくろいたちは、森に一人きりで暮らしていました。
「こんな キバだから きっと おやも こわがって にげたんだ」。そう思うと、いつも悲しくなります。
いたちの家には食べ物がたくさん。
誰かが遊びに来てもいいように、常に用意してあるのです。
でも、訪ねて来るものはありませんでした。
「いっそ、レストランでも ひらいてみるか」
始めたレストランはたちまち人気店になりますが、キバを見られないように、いたちはずっと後ろを向いたままです。
ある晩、谷の向こうのお嬢さまがやって来ました。
キバを見ても怖がらない彼女に、いたちは少しずつ心を開きますが……。
痛くて辛くて、苦しいこともあるけれど。
やっぱり誰かに恋をする気持ちは、温かくて素敵だ。
愛するあなたのためにできること。
雪の降る夜、一つの勇気が明かりを灯す。
https://hiruneko.thebase.in/items/29641075