haru 著
『ぼくが13人の人生を生きるには身体がたりない。』(河出書房新社)

ぼくが13人の人生を生きるには身体がたりない。 解離性同一性障害の非日常な日常 [ haru ]
「haruというひとりの人間の中には、ぼく(洋祐)を含めて13人の人格がいる」。
解離性同一性障害。
昔で言う多重人格障害だ。
現在25歳の著者・haru氏がこの診断を受けたのは18歳のとき。現在、彼の中には6歳から25歳までの13人の人格が存在している。
「彼」と書いたものの、生まれた時の性別は女性で、16歳で性同一性障害をカミングアウトしている。
さらに21歳のときには、ADHD(多動性障害)とも診断された。
「Disorder(障害)」という言葉で塗りたくられたharu氏の身体をシェアしているのは、交代人格たち。趣味も特技も個性もバラバラだ。
書いた記憶のないノート、買った覚えのないパーカー、知らない人からの声掛け。それぞれがバランスを取りながら、時に崩しながら、日々を送っている。
「ぼくら」が語る、解離性同一性障害の非日常な日常。
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