楾 大樹
『檻を壊すライオン』(かもがわ出版)

檻を壊すライオン 時事問題で学ぶ憲法 [ 楾 大樹 ]
憲法は政治家などの「公務員」、国家権力の行使に携わる人々が守るもの。それは政治的な立場に関係なく共有される常識だ。
2013年から2020年8月までの時事問題を通して、守るべき立場の人々が如何にそれを捻じ曲げてきたかを考える。
自衛隊の日報隠蔽、特定秘密保護法、モリカケ、桜を見る会……。ここ最近だけでも挙げ出せばキリがない。嘘、誤魔化し、改竄が常態化し、もはや憲法が歯止めの役割を果たしていない。
そんな状況で、あろうことか、守る側が積極的にルールを変えようとさえしている。そんな横暴が許されるはずはない。
どんなに強い横綱でも、都合良く土俵の形を変えてはいけない。行司の裁きには従わなければならない。
そして、相撲を見ている我々も、そのルールを理解していなければならない。見ていない人には、より楽しく、わかりやすく、広げていく。「どちらの力士を応援するか」よりも先に、まず土俵が壊れていないかを確かめ、批判の声を大きくするために。
本書はきっと、その役に立つはずだ。
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