リディア・パイン 著、菅野楽章 訳
『ホンモノの偽物』(亜紀書房)

ホンモノの偽物 模造と真作をめぐる8つの奇妙な物語 [ リディア・パイン ]
人はフェイクに騙されるのは嫌いだが、何かの真贋には興味があるものだ。
絵画、化石、古文書、ダイヤモンド。それらを追っていくうち、「本物」と「偽物」を分ける線がどんどん曖昧になってくる。
ウォーホルなしでつくられたウォーホル作品は本物か?
天然ダイヤモンドと人工ダイヤモンドはどちらが道徳的か?
ネイチャー・ドキュメンタリーは本当に“自然"なのか?
時にニセモノはホンモノを凌駕し、脚光を浴びるが、逆にホンモノの「正しさ」もまた、証明される。
真正性を巡る、知的興奮の旅。
「世界は欺かれることを望んでいる。ならば欺かれるがよい。」
−古代ローマの風刺家・ペトロニウス
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