『はらぺこガズラー』(ほるぷ出版)
はらぺこガズラー
最近見かけて気になっていたこの本。
北欧っぽい絵だなと思ったら、やはりノルウェーの作家でした。
あまりにも大喰いのために捨てられそうになった猫のガズラー。
「そうはいかないぞ」とだんなさんとおかみさんを食べてしまいます!
そしてそのあとは出会うものすべてを次々にお腹のなかへ。
いろいろなものを「ガツガツくっちまった」という訳が最高に面白い!
絵本の定石である繰り返しとリズムのある文章に引き込まれます。
「ガズラー」「ガツガツ」などの言葉は声に出して読みたくなりますね。
そして、「そうきたか」と思わせる、これまた絵本らしい結末へ。
絵のインパクトもさることながら、物語としても完成された王道の絵本です。
作者はノルウェーで子ども番組づくりをしていたそう。
子どもが喜ぶ要素がたくさんちりばめられています。