2016年03月04日

いま読みたい絵本『きぼうのかんづめ』

東京・谷中の本屋ひるねこBOOKSです。

『きぼうのかんづめ』(ビーナイス)


きぼうのかんづめ

3月になりました。
ちょうど1週間後は、3月11日。
あの東日本大震災から間もなく5年を迎えます。

震災の翌年に刊行されたこちらの絵本は
実話をもとに描かれています。

主人公の「かんた」は小学一年生。
かんたの家は、石巻にある小さな缶詰工場です。
工場でつくられるサバ缶は「めちゃくちゃおいし」く、
東京の経堂にあるラーメン屋さんでは「サバ缶ラーメン」が名物に。

そんな暮らしが一変したのは、あの3.11でした。
押し寄せた津波が一瞬にして町を飲み込み、
大切な缶詰も土や泥に埋もれてしまいます。
工場は閉鎖のピンチに立たされました。

しかし経堂のラーメン屋さんが言った
「缶詰ってなあ、丈夫なんだぞ!絶対に中身は大丈夫だ!」
という一言が、工場を救います。

埋もれた缶詰を掘り出しては東京に運びこみ、
ラーメン屋さんの隣のガレージでは、常連さんが中心となって
缶詰を洗って洗って洗い続けます。

そしてその缶詰をつかったラーメンは
「きぼうの缶詰ラーメン」としてメディアにも取り上げられ、
連日の大行列!

まさに大勢の人の力があわさって、希望を生み出したのです。

「あの日、津波に流されずに残ったものがあった。
それは希望だった。」


この帯の言葉の通り、多くのものを失い、絶望の淵に立たされながらも
決してあきらめなかった人々の勇気や希望が、この缶詰と絵本に詰まっています。

5年を迎える今もなお、多くの方が困難を強いられています。
絶対に忘れてはならないあの日を、この物語とともに胸に刻みます。




posted by ひるねこ at 19:10| Comment(0) | TrackBack(0) | 紹介 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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