春分の日ですね。春といえばこの絵本を真っ先に思い浮かべます。
竹下文子・さく/こみねゆら・え 『あらいぐまのアリス』(童心社)
あらいぐまのアリスは のんびりや。
なにをするのも のんびり ゆっくり。
お母さんに「アリス、はやくしなさい」と言われても返事は「はあーい」
お風呂のせっけんは全部なくなっちゃうし、歯磨きものんびりゆっくり。
(おかげで虫歯は一本もありません)
お友だちが誘いにきても、手を洗ったり顔を洗ったりで、すっかりお待たせ。
ピクニックに出かけても、歩くのがのんびりだから、「はやくー」「おいてっちゃうよ」
だけどのんびりしているから、きれいなお花を見つけたり、
たくさんのお魚や、おいしそうな木いちごと出会ったり。
アリスの見つけた木いちごをみんなで摘んで、
家に帰ったらお母さんにジュースやジャムを作ってもらおうね。
たくさんあそんで帰り道。
「たのしかったね」
「うん、またこようね」
アリスもみんなもゆっくり歩きます。
うららかな春の日にぴったりの絵本です。
のんびりしているから見つけられる大切なもの。
ゆったりした気分でいかがでしょうか?