休日ということで、本日もファンの方々が原画展にご来場くださいました。
ミロコマチコさんの絵本というと、『オオカミがとぶひ』『てつぞうはね』『オレときいろ』などがすぐに思い浮かびますが、
こちらの3冊もそれぞれ違った魅力のある作品です。
『ぼくのふとんはうみでできている』(あかね書房)

ぼくのふとんはうみでできている [ ミロコマチコ ]
うみのふとんは、ふかくてひろい。ねこのシロといっしょにねむる。
ザーンザーン ぐうぐうぐう。朝、目覚めると子ねこがたくさん生まれてた!次はねこのふとんだ。
にゃあにゃあにゃあ ぐうぐうぐう。たくさんのねこたちをこねこねしてたら、もちもちもちふわふわしてきたぞ。
それになんだかあま〜い匂い。目が覚めると、朝ご飯はふかふかのパン!次は、そう、パンのふとんだ!
想像力の連なりと言葉が楽しい絵本。
『つちたち』(学研プラス)

つちたち [ ミロコマチコ ]
おはよう つちたち おはよう おはよう おはよう たいよう
くろいの ちゃいろいの きんいろの みんな つちたち
土を主役に、自然をダイナミックに切り取り描いた作品。
何もかも開放して、ただ無心でページをめくりたくなります。
本の中に閉じられた大地の力が、開いた瞬間爆発します。
隅々まで置かれた色の力強さ。
『うそ』(金の星社)

うそ [ 中川ひろたか ]
うそを つくのは いけないことだけど うそを ついていない ひとなんて いるのかなあ?
お母さんの真珠のネックレス、撮影のセット、お弁当のギザギザの葉っぱ。物語のおばあさんやオオカミ。
でも人を喜ばせるうそもある。
怒られたくない時、悲しませたくない時、何かを守りたい時、ひとはうそをつく。
うそってなんだろう?
こちらは中川ひろたかさんとのコラボ作。「はじめてのテツガク絵本」シリーズの1冊です。