『寝てもさめても猫と一緒』(河出書房新社)
寝てもさめても猫と一緒 [ 熊井 明子 ]
赤ん坊の頃の猫との出会いは理想的なものだった― 名作『私の猫がいない日々』などの文章に、最新の猫との暮らしを付加。
猫を愛し、生かされ、時には悲しみに打ちひしがれる。常に傍にいるからこその“毛皮をまとった天使”との哀感の日々。時代とともに変化する猫模様も。
『佐野洋子 あっちのヨーコ こっちの洋子』(平凡社)
佐野洋子 あっちのヨーコ こっちの洋子 [ オフィス・ジロチョー ]
児童書業界に入ったのは『100万回生きたねこ』が一つのきっかけ。だから佐野さんは特別な作家。
本を開くと知らなかった姿が次々と立ちあらわれてくる。『おじさんのかさ』未発表イラストは必見。判型よりもずっと大きく強く迫る彼女の絵に、言葉に、包まれる。
『発光』(東京書籍)
発光 [ 坂口 恭平 ]
2011年の震災時に新政府を立ち上げた坂口恭平。その膨大な、連綿と続く言葉は確かな光を持っている。
「言葉は腐る。腐ると発酵する。発酵すると言葉がさらに光るキノコみたいに発光しはじめる」
書くことで生きることを支える。全身から光を放つ彼の叫びは、いまの世を覆う暗い雲を切り裂くか。


