2017年09月26日

『なくなりそうな世界のことば』(創元社)

東京・谷中の本屋ひるねこBOOKSです。

吉岡 乾・著/西 淑・イラスト
『なくなりそうな世界のことば』(創元社)


なくなりそうな世界のことば [ 吉岡 乾 ]


当店でも好評だった、『翻訳できない世界のことば』『誰も知らない世界のことわざ』に続いて、また美しい言葉の本が刊行されました。


話者数35,000のサーミ語「スカーマ」(意味:太陽の出ない季節)など、
50の少数言語をその特徴的な単語と共に紹介しています。

アイルランド語の「ボハーントィーアハト」は、
〈気晴らしや噂話のために家を訪ねること〉

コリャーク語(ロシア・カムチャッカ語族)の「ウィヌクジュガージュトゥグル」は、
〈7月末から8月初めに種雄トナカイがしのを磨くときの暑さ〉

だそうです。

他にも
マテンゴ語「カランガ」(遠隔に呪いをかける)、
ワヒーゴ「プルデュユーヴン」(家畜に乳を出す気にさせる)
など、その言葉を使う人々の生活に密着した単語が次々に登場して、目から鱗が落ち、脳が揺さぶられます。


世界で話されている言葉はおよそ7,000にものぼるそう。
言語と文化は不可分で、私たちの物の見方は全てその「ことば」に規定されています。
日本語には「肩凝り」があるから肩が凝るのだという話を聞いたことがあるかもしれません。

言葉は世界を見るための窓です。
一体どれだけの窓があるのかと思うと気が遠くなりますが、常にその事実に思いを馳せることを忘れずに、窓を曇らせないようにしていたいですね。
違いを認識し、そこから理解を深めること。

言葉は無力ではありません。それどころか何にも勝る武器であり、道具であり、手段です。
対話を捨て去るのは、その能力と自信が無いことの表れ。
どんな困難な状況においても、対話を諦めてはなりません。

話をしましょう。
私たちには美しいことばがあるのだから。








posted by ひるねこ at 15:24| Comment(0) | 紹介 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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