松田青子『東京 しるしのある風景』(河出書房新社)

東京 しるしのある風景 [ 松田 青子 ]
町で見かける郵便局から、国会や最高裁、東京ミッドタウンや池袋のサンシャインなど、思わず「そんなところに?」と言いたくなるような郵便局まで。とにかく歩いて歩いて集めた、東京の風景印の記録。



風景印を押してもらおうとすると、一瞬の間がある場合や、待ってましたとばかりに勇んで押してくれることも。押す前に「あんまり得意じゃないんです」と不安を吐露する局員さんが良い風情。
〈実のところ、風景印はそもそも「ふと」出会えるようなものじゃなかった。ほとんどの場合、郵便局には「風景印あります」などと、「冷やし中華はじめました」のごとくわかりやすい貼り紙が出ているわけでもないし、はっきりとした意志を持って、「風景印お願いします」と言わないと、風景印には出会えない。〉
キッテ通りには谷中郵便局がありますが、そういえばどんな風景印なのでしょう。
今度「風景印お願いします」って言ってみようかな。