2017年12月15日

『星につたえて』(アリス館)

東京・谷中の本屋ひるねこBOOKSです。

安東みきえ 文/‎吉田尚令 絵
『星につたえて』(アリス館)


星につたえて [ 安東みきえ ]

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遠い昔。
生きものといえば、海のクラゲしかいなかった頃のこと。

夜の海で出会った、クラゲとほうき星。

「フワリとして、透きとおっているところは、月よりももっとすてきです」
「いえ、星さん、あなたこそどうどうとしてりっぱです」

ずっとひとりぽっちだった2人は、空のこと、海のこと、互いが知らない美しい世界の話に胸をときめかせます。それはまるで夢のような一夜でした。

でもそんな幸福な時間にもやがて終わりがきます。
夜明けとともに星はかすんでいきました。

「今夜もまた会えますか」
クラゲは尋ねます。
でも、ほうき星がまたここを通るのは何百年も先のこと。

「そのときにはまた、おしゃべりをしてくれますか」

クラゲは最後に何か大事なことを言おうとしましたが、胸がいっぱいで肝心の言葉が出てきませんでした……。

それからずっとクラゲは海を漂います。やがて歳をとり、その言葉は子や孫、そして姿を変えた仲間たちにも伝えられていきます。「いつかあの星に会えたとき、つたえておくれ」

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長い長い時間の流れから見れば、ほんの一瞬。でもそこで芽生えた本当の気持ちには、時間など簡単に飛び越えてしまえる強さがあります。

思いを素直に伝えることの大切さ。
今、この瞬間を逃せば、永遠にその時は来ないかもしれません。

でも言えなかったことを後悔するのではなく、いつか必ず届くと願い続ける。
そうすればきっと、伝わることもあるはずです。

だいすき。

その一言を誰かに贈ってみませんか?

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posted by ひるねこ at 19:04| Comment(0) | 紹介 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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