2018年04月06日

『モンテレッジォ 小さな村の旅する本屋の物語』(方丈社)

東京・谷中の本屋ひるねこBOOKSです。

心待ちにしていた新刊が届きました。
恐らく、今年の上半期で一番売ることになるであろう、
そして何よりも、多くの方に届けたい作品です。

内田 洋子『モンテレッジォ 小さな村の旅する本屋の物語』(方丈社)

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モンテレッジォ。
イタリア・トスカーナ州にあるこの村には、かつて籠いっぱいに本を詰め、売り歩いた人々がいた。

「村には特に売る産物もありませんでした。それで本を売ったのです。」

「父もそのまた父も、私たちの先祖は皆、古本を売りに歩いて生計を立てたのです」


イタリアの権威ある書店賞〈露店商賞(Premio Bancarella)〉発祥の地であり、
今でも毎年行われる「本祭り」では、鴨やフォカッチャの代わりに、本を肴にして踊る。

廃村してもおかしくないような、寂れた辺鄙な山深い村に、
なぜこれだけ本との関わりを示すものが多いのか。

ヴェネチアの古書店から始まった、本の行商人の歴史を探る旅。
グーテンベルクやダンテ、ナポレオンらの名前を辿りながら、やがて行き着く先とは。

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1858年当時、モンテレッジォの人口850人のうち、実に71人が“本売り”だったとされる。

まだまだ読み書きのできない人が多かった時代。
彼らは、一体なぜ本を売り始めたのだろう。

ページをめくる度、時代を遡り、山の中に分け入っていくような感触だ。

「本は、世の中の酸素だ。皆で手分けして、漏れなく本を売り歩こう。」

〈客たちにとって、行商人が持ってくる本は未来の友人だった。(中略)村人たちは、そういう本を売ったのである。読むことが、次第にその人の血肉となっていくような本を。〉

本を読むことと売ることの原点。
本と本屋の源流の物語。


〈本の行商とは、本を売るだけの商売ではなかったようだ。現代の書店が、本を売るだけの場所ではないように。〉

http://hiruneko.thebase.in/items/10728640

posted by ひるねこ at 17:05| Comment(0) | 紹介 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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