河出文庫の新刊2点、入荷しています。
石井桃子『プーと私』

プーと私 (河出文庫) [ 石井 桃子 ]
「私は、プーという、さし絵で見ると、クマとブタの合の子のようにも見える生きものといっしょに、一種、不可思議な世界にはいりこんでいった。」プーさん、ピーター・ラビット、ドリトル先生…私たちに豊穣な世界を残した石井桃子の旅。それはそのまま児童文学の歩みだった。
佐野洋子『ほんとのこと言えば?』

ほんとのこと言えば? 佐野洋子対談集 (河出文庫) [ 佐野 洋子 ]
小沢昭一との猫話、岸田今日子との母親対談、谷川俊太郎と語る、子供時代・絵本・恋愛。様々なテーマ、相手に繰り出される、佐野洋子の素っ裸の言葉たち。独特の可笑しみに包まれながら、トゲのように刺さる。「人って自分に都合よく考えないと生きていけないね。」
新村出 『広辞苑先生、語源をさぐる』

広辞苑先生、語源をさぐる (河出文庫) [ 新村 出 ]
天と地、日と月、青空、しぐれ、といった天文・自然現象。虎、鶴、毒だみ、樟の木などの動植物。様々な言葉の語源を探るのは、『広辞苑』の編纂で今に名を残す、「広辞苑先生」。時に難解、専門的でありながら、語り口はあくまでソフト。言葉を噛み締めたい。