『北欧に学ぶ小さなフェミニストの本』(岩崎書店)刊行を記念してイベントを開催します。
訳者である枇谷玲子(ひだに・れいこ)さんをお招きして、男女平等の先進国と言われるスウェーデンの社会やフェミニズムの動きなどについて、また北欧語翻訳者としての普段のお仕事のことも伺いたいと思います。
北欧の社会や子どもの本、フェミニズムなどに関心のある方、ぜひご参加ください。
お待ちしております!

〜以下、枇谷さんより〜
5月19日、『北欧に学ぶ小さなフェミニストの本』(岩崎書店)というスウェーデンのフェミニズムについての児童書が刊行の運びとなりました。 この本で、10才のスウェーデン人の女の子、エッバは、国際会議についての新聞記事の写真を見て、各国の首脳が年配の男性ばかりなのに気づきます。「世の中の大事なことを決めるのは、どうしてスーツ姿のおじさんばかりなの? 女の人はえらくなれないの? こんなんだったら、別の夢を持った方がいいのかな?」
エッバは友だちとフェミ・クラブを結成。男の子も女の子も一緒になって、日常に潜む男女差別、不平等、違和感について話し合います。「女の子は傷つきやすく、か弱いと思われる。おしゃれや男の子にしか興味がないとも」「広告に出てくるような(痩せた)女の子、どこにもいないよね」
皆さんも、日々の暮らしの中で、女らしさ、男らしさに縛られているように感じたことはありませんか? 性別を理由に職場で正当な評価がされなかったり、家庭で家事や育児を不当に多く担わされたりはしていませんか? 学生時代に進路を選択する際、自分の性別を考慮に入れましたか? ご両親から「女の子だから」「男の子だから」と言われたことはありますか? 学校ではどうでしょう? セクハラや痴漢にあったら、あなたならどうしますか? 世の中でMeTooと声をあげる人を揶揄したり、咎めたりする人がいるのは、なぜでしょう? どうしてダイエットして、綺麗に飾り立て、男性のサポート役に徹する女性が、いまだにちやほやされがちなのでしょう? 皆さんは人として、どんな生き方をしたいですか?
主人公のエッバやフェミ・クラブのメンバー達 、フェミニストのおばあちゃんや物知りのいとこ、ヨリンダの言葉をヒントに、どうしたら日々の暮らしがより生きやすくなるか、一緒に考えましょう。 フェミニズム、男女平等に関係するイベントなどをしている方達には、告知の時間もとれればと思っています。皆さんの思いをシェアしてくださいませんか?
●日時:6/8(金)18:30〜20:00 *18:15開場予定
●場所:ひるねこBOOKS 〈台東区谷中2-1-14-101〉
●定員:10名
●参加費:1,000円(当日お支払い)
※参加をご希望の方は、下記メールアドレスまで、
〈お名前、ご連絡先(TEL、メール)、参加人数〉をご連絡ください。
⇒hirunekobooks@gmail.com
件名「6/8 小さなフェミニストの本イベント参加希望」
*書籍のご購入はこちら
⇨ http://hiruneko.thebase.in/items/11333201
*当日も会場で本書を販売いたします。
☆枇谷玲子(ひだに・れいこ)さん プロフィール
1980年、富山県生まれ。2003年、デンマーク教育大学児童文学センター(学位未取得)に留学。2005年、大阪外国語大学(現大阪大学) 卒業。 在学中の2005年に『ウッラの小さな抵抗』で翻訳者デビュー。北欧家具輸入販売会社勤務、翻訳会社でオンサイトのチェッカーの経験を経て、現在は子育てしながら北欧書籍の紹介を行っている。訳書に2015年東京都美術館で行われた展示『キュッパのびじゅつかん』の元となった絵本『キュッパのはくぶつかん』(福音館書店)、『カンヴァスの向こう側』(評論社)、『鈍感な世界に生きる敏感な人たち』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)など。埼玉県在住。


