白井明大『一日の言葉、一生の言葉』(草思社)

一日の言葉、一生の言葉 旧暦でめぐる美しい日本語 [ 白井 明大 ]
「ひねもす」「月渡る」「蛍火」「恋風」……。
一日、一月、一年、一生と、流れる時間を慈しみ、愛おしむ。
私たちの豊かな心は、そこに豊かな言葉を生む。
言葉が蔑ろにされ、傷つけられる時、人間の心もまた、無傷ではいられない。
私たちは今まさに、そんな世の中を生きているようだ。
確かな言葉が人と人を往き交い、信じるに足る世界を作り上げる。
今夜が「満月」であること。それを疑わずにいたい。