村上しいこ 作/くまくら珠美 絵
『みけねえちゃんにいうてみな』(理論社)

テレビを観ながら、夕方のエクササイズをしていたみけねえちゃん。
お母さんから、「ひましてんのなら、ともくんをさがしてきて」と声がかかります。
「たぶん、公園にいてるやろ。」
「わかった。けど、あんまり わたしのこと、アテにせんといてな。いうたかて、わたし、ねこやねんから。」
最近元気のないともくん。
自分のことを急に「うーちゃん」と言い始めました。
どうやら学校の宿題で出た、「自分の名前の由来」のことで悩んでいるみたい。みけねえちゃんは学校に付いて行って、その悩みを探ろうとしますが……。
「なにも いわんかったら、なにも かいけつできんよ。
話したら、きっと かいけつできる。」
みけねえちゃん、かっこええ。
あんた最高やな。