2019年03月20日

「絵で紡ぐみち」プロジェクト

伊藤文子「絵で紡ぐみち」プロジェクト

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今年11月に、当店で3度目の個展を開催予定の伊藤文子さん。
昨年、一昨年と、北欧ノルウェーにインスピレーションを受けた布の絵本や布作品を制作し、好評でした。

・2017年 伊藤文子個展 − えほんノリーカ 布 展 −
http://hirunekodou.seesaa.net/article/453465985.html?1552895556

・2018年 伊藤文子 布展2 絵本とファブリックプロダクト「ノリーカ」
http://hirunekodou.seesaa.net/article/462194098.html?1552895600


「今年はどんな展示にしようか」そんな会話から、一つのプロジェクトが生まれました。
ひるねこBOOKSとしても新たな、そして意味があると思える試みを始めます。


端的に言えば、展示に関わる費用を、作家自身の制作活動で事前に生み出し、賄うこと。
そして展示に至る過程をお客様と一緒に楽しみ、共有し、一緒に作り上げてゆくということです。

作家さんがギャラリーなどで展示をする場合、スペースの利用料や画材・資材の調達、DM製作費、その他諸々などで、数万円から、場所によっては数十万円〜の費用が必要になります。

そのため、別の仕事で得たお金をそこに充てたり、あるいは展示のためにアルバイトを増やしたりする方もいらっしゃいます。そのこと自体は珍しいことではなく、「発表の場」と考えればむしろ普通のことかもしれません。

ただ、伊藤さんがかつて暮らし、制作を行っていたノルウェーでは、「何かを作る時には、とにかく助成金を申請する」という意識があり、またそれが日本よりも認められやすい文化があったそうです。もちろん課題もたくさんあるようですが、芸術にお金をかけないと言われる日本に比べ、一歩を踏み出しやすいという面は確かにあるように思います。

公的な助成金は難しくとも、作品を制作する作家、場所を提供するお店、そしてお客様、それぞれが幸せになるような形はないだろうか。それを伊藤さんと考えた結果、とりあえず今回のような形を始めてみることにしました。


お客様とお話ししながら、1枚のイラストを描く。
そこでいただいたお金を元にして、展示の準備を進め、開催する。
そして同時に、会期までに描いたイラストを、何かの形で展示の場で発表する。


シンプルでありながら、それぞれが持てるものを提供しあい、空間と世界を作り上げてゆく。
これが実現すれば、とても豊かなものが出来上がると思うのです。

クラウドファンディングのように直接的に資金を集めるのではなく、あくまでも作家さんとの時間、出来上がる作品に対してお金をいただき、なおかつ展示までの日々を楽しんでいただく。
ひるねこBOOKSとしても、こういった取り組みを続けていくことで、作家さん、そしてお客様に喜びを提供できる場所でありたいと思っています。


今回の目標は15名様/15枚です。
どうか一緒に、伊藤さんの3度目の個展を作り上げてみませんか?


「あったカード」- Hjerte varme


お客さまとのお話の中から出てきたアイディアを絵の形にします。
思い出や好きな食べ物、動物など、その時の感覚で描いていきます。
(その場では下書きと方向性を決め、後日、完成したイラストをお届けいたします)

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〜伊藤さんより〜
「あったカード」で出来ること


ノルウェーという国を通して今までいろいろな経験をしました。 その結果、人の心が暖かくなる根本的な要素はノルウェーでも日本でもどこにいても森羅万象共通しているように感じます。 それを言葉にすると「心のゆたかさ美しさ」、「自然回帰の世界」、「人間が失ってしまった世界」と言ったちょっぴり神秘的なものです。 言葉で説明するととても不思議な世界になります。
ただ私自身そういうものに触れると、 胸がフワッとあったかくなります。これは私が物作りにおいて、ずっと大切にしている感覚で、私の作ったものに触れた人があったかい気持ちになってくれればそれが私自身の幸せです。ノルウェーではそれをHjerte varmeと表現していました。英語にするとHeart warmです。

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●開催日
以下の通り、月に2日(平日1、休日1)在廊し、店頭で絵を描きます。
基本的に13〜16時ですが、ご希望がありましたらお知らせください。
またこれ以外の日でも対応可能ですので、ご希望の日程がございましたらご連絡いただければ幸いです。


4/14(日)
4/26(金)
5/11(土)
5/22(水)
6/9(日)
6/20(木)
7/14(日)
7/26(金)
8/4(日)
8/22(木)
9/15(日)
9/26(木)
10/12(土)

10/23(水)

(*上記の日程は変更になる可能性がございます)


●サイズ
ハガキサイズ

●料金
2,500円(税込)

●所要時間

40分程度

●お申し込み

下記メールアドレスまで、〈お名前、ご連絡先のTEL、ご希望の日時〉をお知らせください。
⇒hirunekobooks@gmail.com
件名「あったカード希望」



☆プロフィール

伊藤文子(いとうあやこ)

ノルウェーに縁があり、その経験上「ノリーカ」と「月と太陽の指輪」という絵本を作りました。オリジナルデザインの布で、布小物を作って販売しています。絵やデザインができます。努力すれば大抵のことはできるかも知れないと楽観的です。

文化女子大学で染織を専攻。卒業展で学長賞受賞。
卒業後数年を経て、京都西陣の草木染め婦人服ブランドで染色に従事。
2011年に藍染めTシャツや草木染めスカーフの展示販売活動を始める。
2013年、兼ねてから親交のあったノルウェー人染織作家Kristi Skintveit氏の尽力もあり、ノルウェー留学を果たす。
ノルウェーではHardanger Kunstskuleで地域に根ざしたアートや、伝統織物にふれる。
2015年スカンジナビア・ニッポンササカワ財団とJondal kommune(日本で言う市町村のような行政区画)の助成金を得、KristiAneVevより絵本出版と同時に帰国。
2017年えほんを基にしたオリジナルファブリックの小物展示販売をを開始。
2018年朗読劇なかがわ・なかがわ衣装・コラボグッズデザイン担当。
夏にノルウェーへ再渡航しKristi Skintveit氏のアシスタントを務める。

https://noli-ka.blogspot.com
https://www.facebook.com/684948071609068/


=展覧会=
2011  トークイベント『私の好きなノルウェー』コルンボード、市ヶ谷
2012  個 展             『Jondanl こころのふるさと2012』カフェハイファミリア、三鷹
                                  『期間限定ショップNoli-ka Skinsand』BASE南青山、南青山
2013  グループ展        『HAKU No,1』Storeteigen, Øystese
2014  グループ展        『A Haku!』Galleri Puls, Norheimsund 
2015  グループ展        『Avgangsutstilling 2015』Galleri Puls, Norheimsund 
2016  個 展              『ノリーカ 販売会』森晴事務所内、青山
                        『えほんノリーカ 原画展』赤羽、豆電Coffee
2017 個 展               『えほんノリーカ 布展』ひるねこBOOKS、谷中
2015  グループ展  『1to1 Bookseller』えほんのがっこう、武蔵関
2018 ワークショップ『Origami og Kumihimo』Viketunet, Jondal ノルウェー
                                  『Teikning - Mønster til Viketuntrøya / Jondalskofta 』Viketunet, Jondal ノルウェー
2018 個 展               『布展2 絵本とファブリックプロダクト「ノリーカ」』ひるねこBOOKS、谷中

posted by ひるねこ at 19:27| Comment(0) | 展示・イベント | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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