栗下直也
『人生で大切なことは泥酔に学んだ』(左右社)

人生で大切なことは泥酔に学んだ / 栗下直也 【本】
行かないと誓ったのに、行っちゃう。
呑まないつもりなのに、呑んじゃう。
翌朝(あるいは昼)に後悔して、また繰り返す。
それは酒呑みにとって、永遠のジレンマだ。
だが偉人と呼ばれる面々も、同じような朝を迎えていた。
太宰治・福澤諭吉・原節子・三船敏郎・横溝正史・平塚らいてう・小林秀雄・力道山・中原中也……。
彼らのエピソードから学べることは多い。
しくじったところでどう振る舞うか、それはある意味での処世術。
いや、そんな立派なものでもないか。
太宰に置き去りにされた、檀一雄の哀れさよ。