ユ・インギョン 著/吉原育子 訳
『明日も出勤する娘へ』(サンマーク出版)

明日も出勤する娘へ [ ユ・インギョ ]
今日を生きるのは誰でも初めて。
孤独と仲良くする。
上司の小言への対応。
人脈は無理に作らなくていい。
嫉妬心と上手に付き合う。
声を上げるときは堂々と。
男性優位の組織の中で、女性はどう生きればいいのか。
新聞記者として長年働いてきた著者が娘に贈ったアドバイスの数々は、同時に多くの女性たちを勇気付けるメッセージでもある。
〈自分のために扉が開けられることを期待する前に、自分が入りたい扉をノックし続け、食べたい果実が木から落ちる前に、取って食べる覚悟をもたなければならない。〉
本書は、韓国で2014年に10万部以上を売り上げたベストセラー。
かなり具体的な、示唆に富む実用書であり、一人の女性の物語としても読める。
フェミニズムに関連する文芸作品やエッセイは韓国で多数刊行され、日本でもこの2〜3年で翻訳出版されることが急激に増えた。
2019年の「ジェンダー・ギャップ指数」で過去最低の121位となった日本でも、この本が多くの人の手に取られることを願って止まない。
多くの「娘」たち、その「母親」たち、そして圧倒的な位置を占める組織の男性たちに。
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