イギル・ボラ 著、矢澤 浩子 訳
『きらめく拍手の音 手で話す人々とともに生きる』(リトル・モア)

きらめく拍手の音 手で話す人々とともに生きる [ イギル・ボラ ]
音の聞こえない両親のもとに生まれた、聞こえる子〈コーダ〉。
あなたはその人生を、生活を想像できるだろうか?
口の代わりに手を使う。唇の代わりに顔の表情を動かす。
父や母の美しい“手の言葉”は、世間では「障害」あるいは「欠陥」と呼ばれる。
幼い頃から両親の通訳をし、社会と向き合ってきた。
からかわれ、同情され、出来が良いと褒められる。
それが私の特別な人生だった。
でも実は、同じような経験をしている人たちがたくさんいる事をあるときに知った。
それこそが〈コーダ〉(Children of Deaf Adults)と呼ばれる人たちだったのだ。それはまさに同じような記憶と体験を共有している人々。
ろう者と聴者、二つの世界を行き来し、家族と語り合い、旅をする。
私は何者か。言葉とは何だろうか。
https://hiruneko.thebase.in/items/37772914