2020年07月04日

『ここは』(河出書房新社)

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最果タヒ 文、及川賢治(100%ORANGE) 絵
『ここは』(河出書房新社)


ここは [ 最果 タヒ ]

ここはお母さんのひざの上。
テレビの前でもあって、空の下でもある。

視点や角度を変えれば、どこにいる誰だって、何かの一部で真ん中だ。

美しい地球、安全なまち、安心できる居場所。

今あなたのいる「ここ」は、どんな風に見える?

https://hiruneko.thebase.in/items/31209629
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2020年07月03日

『キッズライクアス』(サウザンブックス社)

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ヒラリー・レイル 著、林 真紀 訳
『キッズライクアス』(サウザンブックス社)


キッズライクアス [ ヒラリー・レイル ]

自閉症スペクトラム障害の高校生マーティンは、映画監督である母親の仕事の都合で、夏休みをフランスの田舎町で過ごすことになった。

生まれて初めて「普通の高校」に通った彼は、そこで出会った1人の女の子に恋をする。

プルーストの『失われた時を求めて』を愛読しているマーティンは、自分を取り巻く世界の多くをこの作品の文脈と結びつけて解釈しようとしがちだ。

最初の頃は、恋に落ちた彼女のことも、周りにいる「普通の友達」も、プルーストの物語の世界の中から見た「空想」の一つでしかなかった。

しかし次第に、それが空想ではなく、生身の人間であることに気づき始めて……。

〈「特別」という言葉は、具体的な意味がよく分からない。僕の心のどこにも引っかからない言葉だ。人はよく僕のことを「特別」と言うが、僕には理解ができない。「特別」という言葉を聞くと、なんだか心がザワザワする。〉

自分と違う誰かを理解するということは、どういうことなのか。

自身も発達障害の子どもを育ててきた翻訳者が原作と出会い、クラウドファンディングによって出版に漕ぎ着けた本書。

他者を理解することは難しいかもしれない、一筋縄ではいかないかもしれない、でも、それでも私はあなたが大好きだよ、と言えることの尊さ。

まだ7月が始まったばかりだが、下半期1番の読書になるかもしれない。

ページを開く前のそんな予感は、間もなく確信に変わろうとしている。

https://hiruneko.thebase.in/items/30398146
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2020年07月02日

『ざらざらをさわる』(晶文社)

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三好愛
『ざらざらをさわる』(晶文社)


ざらざらをさわる [ 三好愛 ]

イラストレーターさんとの付き合いが多いので、彼ら彼女らが日々考えていることに興味があるのですが、この三好愛さんのエッセイはたまらなく面白い。

甘さを乱してやりたい一心で改札機に1円玉を入れた小学生時代、マクドナルドとご飯と味噌汁と失恋、夜の親密さと朝の感じの悪さ、認めたくない右奥歯の虫歯、苗字が変わることとアイデンティティ。

人生における一つ一つのざらざらは、生活や仕事のぐねぐねやでろでろと混ざり合い、様々な感情として表れる。
そうして今の自分を作っていきます。

小さな出来事に敏感であること。
そしてそれを妙な連帯に絡め取られることなく、自分のものとして持っておく。

かつて通り過ぎた記憶のざらざらとした部分。
それを掬い上げては確かめ、また歩いていく。

最高です。

https://hiruneko.thebase.in/items/31133342
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