2018年11月16日

『不忍池ものがたり―江戸から東京へ』『酒と人生の一人作法』『夜のリフレーン』

東京・谷中の本屋ひるねこBOOKSです。

●鈴木健一『不忍池ものがたり―江戸から東京へ』(岩波書店)



江戸の名所として発展した不忍池。和歌や浮世絵など多くの作品に描かれ、戊辰戦争の激戦地となり、やがて美術館や博物館といった文化的施設が建ち並ぶ欧化政策の拠点へと変貌を遂げる。
なぜ「忍」ではなく「不忍」という否定形なのか。これは面白い。



●太田和彦『酒と人生の一人作法』(亜紀書房)



酒場で飲む。旅に出る。古い映画を見る。人付き合いはほどほどに。社会生活は「もう充分やった」著者が綴る、一人きりの愉しみ。
働いたり、勉強を続けるのも人生。趣味の仲間をつくるのも良い。でも、一人でいるのも悪くない。どころか、それはこんなにも豊かだ。



●皆川博子 著/日下三蔵 編『夜のリフレーン』(KADOKAWA)



カフェの常連客である年上女性の夢の中に取り込まれる「夜、囚われて……」、人口7千人となった日本国の様相とその原因が暗示される「スペシャル・メニュー」など、皆川博子が紡ぐ妖艶かつ幻惑的な短編集。
結末に思わず小さな悲鳴が漏れる。後戻りできない濃密さ。
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2018年11月15日

『懐かしき古本屋たち』(風媒社)

東京・谷中の本屋ひるねこBOOKSです。

清水一嘉『懐かしき古本屋たち』(風媒社)



イギリスで、ソウルで、仙台で。どの町でも特別な本との出会いがあり、人間味溢れる店主たちとの会話があった。

路上の古本屋、古書カタログの歴史、貸本屋の思い出。

「あらゆる人間の弱点のなかで、古書を買い、収集する情熱くらい言い訳が許されるものはない」
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2018年11月14日

『鹿踊りのはじまり』(ミキハウス)

宮沢賢治 作/ミロコマチコ 絵
『鹿踊りのはじまり』(ミキハウス)



嘉十はほんとうにじぶんの耳を疑いました。それは鹿のことばがきこえてきたからです−−。

宮沢賢治の物語に、ミロコマチコさんの絵が鮮烈に生命を吹き込みます。

手拭いを囲んで歌い踊るシーンは幻想的。

一読では理解しきれない方言が、また作品の魅力を増しています。
posted by ひるねこ at 18:13| Comment(0) | 紹介 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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