2020年03月14日

『いのちの巡礼者 教皇フランシスコの祈り』(亜紀書房)

東京・谷中の本屋ひるねこBOOKSです。

若松 英輔
『いのちの巡礼者 教皇フランシスコの祈り』(亜紀書房)


いのちの巡礼者 教皇フランシスコの祈り [ 若松 英輔 ]

2019年11月。
38年ぶりに、ローマ教皇が来日を果たした。

その意味と歴史的な価値を、一体どれだけの人々が理解し、自らの行動や思想、社会のあり様に引きつけて考える事ができただろう。

長きにわたるカトリック教会の歴史において、“初めてづくし”とされる、現教皇フランシスコ。
様々な改革を行い、その発言の一つ一つに世界中が注目している。

彼は常に、小さき者、弱い人、貧しい人の側に立ち、耳を傾け、「いのち」を守ってきた。
教会の中に籠って祈るだけでなく、世界中を飛び回り、皆がともに暮らせる「家」を作ろうと行動を起こしている。


「(わたしたちは)この世界が無償で与えられ、他者と分かち合うべき[神からの]贈り物であることに気づきます。この世界は与えらえたものであるゆえに、効率性と生産性をただただ個人の利益のために調整する単なる功利的視点で現実を眺めることは、もはやわたしたちにはできません。」


力ある者たちによって独占されるためではなく、人々によって分かち合われるために、この世界は存在する。
そう彼は伝えている。

大量生産・大量消費、水道民営化、気候変動、移民や難民、死刑制度。

フランシスコが日頃から発しているメッセージは実際的で、私たちの生活に直結している。
そしてその多くは、いま日本で暮らす我々が考えねばならない問題でもある。


「声を発しても耳を貸してもらえない人たちの口になるために」。
宗教の枠を超え、全ての人に投げかける問い。

いま改めて、その言葉に耳を澄ませたい。
posted by ひるねこ at 18:32| Comment(0) | 紹介 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年03月13日

『重版未来 表現の自由はなぜ失われたのか』(白泉社)

東京・谷中の本屋ひるねこBOOKSです。

川崎 昌平
『重版未来 表現の自由はなぜ失われたのか』(白泉社)


重版未来 -表現の自由はなぜ失われたのかー [ 川崎 昌平 ]

「表現なんてするヤツらは総じておかしいものさ」
ここでは表現規制法により、執筆や出版が厳しく取り締まられる。

お馴染みの漂流社を舞台に、ディストピアをユーモラスに描くが、なんと恐ろしく、そしてあり得る事態だろうか。

京都アニメーション、あいちトリエンナーレ。
その他多くの事件や介入、忖度、取りやめ。

決して遠い未来の出来事ではない。

本書のエッセイ部分は、著者が2030年に過去を振り返りながら書いたという設定だ。

あと10年。
自由を失わないために、私たちに何ができるだろうか。
posted by ひるねこ at 19:08| Comment(0) | 紹介 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年03月12日

『つくるたべるよむ』(本の雑誌社)

東京・谷中の本屋ひるねこBOOKSです。

本の雑誌編集部
『つくるたべるよむ』(本の雑誌社)


つくるたべるよむ [ 本の雑誌編集部 ]

素材の準備、下拵え、味付けの推敲。
味わい、咀嚼し、血肉とする。

料理と本を作ること、食べることと読書は、想像以上に似ているのかもしれない。

久住昌之、鈴木智彦、木村衣有子ら様々な名手が語る、食と本の関係。
開いて閉じて、噛み締めて、心ゆくまで堪能したい。

〈味に順列を決めて通ぶらず、「美味しい」の奥行きや魔術的な要素を尊重し、その背景や物語を綴る。それはもはや小説であり文学そのものだ。食を綴る作家が多いのも頷ける話だ。僕はこんな食エッセイばかり繰り返し読んでいる。〉
−堀部篤史

巻末には「おいしいブック」も多数掲載。

☆WEBSHOP➡️
https://hiruneko.thebase.in/items/26890048
posted by ひるねこ at 18:56| Comment(0) | 紹介 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
FX 商品価格に関しましては、リンクが作成された時点と現時点で情報が変更されている場合がございます。お買い物される際には、必ず商品ページの情報を確認いただきますようお願いいたします。また商品ページが削除された場合は、「最新の情報が表示できませんでした」と表示されます。