心を打ちぬかれてしまったので、新刊紹介します。
ひこ・田中 作 ヨシタケシンスケ 絵
『ハルとカナ』(講談社)
ハルとカナ [ ひこ・田中 ]
ハルとカナは、桜谷小学校の2年2組。
8年間も生きているので、たいていのことはもうわかっているつもりです。
ハルのお父さんとお母さんは時々仲よしじゃなくなります。でもあんまり仲よし過ぎても「ぼくがいなくても幸せなのかな」って少し悲しくなります。
カナは数を数えるのが大好き。バスに乗ってくるカエルの数を数える授業が楽しかったから。三匹乗って、次に二匹乗って、一匹が降りて……。どこに行くのかな?カエルたち、楽しそう。
ハルは教室でひとりになることが多いです。幼稚園の友だちはそれぞれに仲よしをつくりました。どうして女の子は女の子で、男の子は男の子でかたまるんだろう。不思議だな。
カナは「ほうじ茶、サイコー」と叫んでお母さんに「おやじみたい」って言われます。「おやじって?」「とうさんみたいな人よ」「そうかあ。今度とうさんをおやじって呼んでみるね」「それはやめておいたほうがいいよ」それなら、絶対に言おうとカナは誓います。
お互いのことをほとんど知らない2人は、ある時たまたま言葉を交わすことに。
なんだかおもしろい子だなって思っていたら、どんどん相手のことを知りたくなります。
ついつい様子が気になって視線を送ると、向こうもこちらを見ていたり。
この気持ち、一体なんだろう?
……書きたいことはたくさんありますが、気持ちが前のめりし過ぎてこれ以上は書けません。
もう甘酸っぱいんです。身悶えしてしまうんです。
学校のこと、友達のこと、親や兄弟のこと、勉強のこと。
考えることはたくさんあるのに、いつの間にかあの子のことばかり見てしまう。
そんな経験、誰にもありますよね?
小さな男の子と女の子の、大きな気持ち。
とにかく読んでみてください。


