木下 ちがや
『「社会を変えよう」といわれたら』(大月書店)
「社会を変えよう」といわれたら [ 木下ちがや ]
今の政権は、これまででは考えられないような非常識な手法で支配を強め、人々の間に無力感・無関心を蔓延させてきた。
理性と知性のある人なら、誰がどう見ても倒れるべきと思える政権が、辞めるべき人が、そのまま居座っている。
それはつまるところ、「代わりがいない」「どうせ変わらない」という、本来であれば“負”であるはずのイメージを積極的に作り上げてきたからだ。
「酷いから倒れない」
「人気がないのに一強」
そんなおかしなことは、もういい加減終わりにしたい。
というか、このまま平成の終わりとともに、様々な疑惑や問題がうやむやにされてしまうのでは、という心配が尽きない。
改元や新紙幣、オリンピックや万博に気を取られて、肝心のことを見逃していないだろうか。
「問題ない」「指摘は当たらない」「真摯に受け止める」といった誤魔化しの言葉を、そのまま受け入れていないだろうか。
本来ならば解決しなければならなかった課題を、先送りにし続けた平成という時代。
その瓦礫の山は、やがて隠しきれずに、嫌が応にも私たちの目の前に晒されることになる。
ただ、この数年間、特に3.11以後、決して悪いことばかりではなかった。
それは新しい政治とも言える、様々な社会運動の萌芽が見え始めたことだ。
原発に対して、憲法「改正」に対して、TPPや米軍基地、レイシズムや様々な差別に対して、地域や街頭や、SNSで声が上がり、それは間違いなく大きなうねりになった。
私たちは次の時代を、どのように歩んでゆくのか。
絶望ではなく希望を。
ネガティブにではなく、ポジティブに。
政治学者こたつぬこ先生による、「ちょっとした前向きさ」を後押しする一冊。
心のある論理。
社会を変えよう。
http://hiruneko.thebase.in/items/19361356


