上野千鶴子、田房永子 著
『上野先生、フェミニズムについてゼロから教えてください!』(大和書房)
上野先生、フェミニズムについてゼロから教えてください! [ 上野 千鶴子 ]
2019年4月、東大の入学式における祝辞は衝撃的だった。
思えばあれば、日本におけるフェミニズムの潮流の一つの転換点だったかもしれない。
#metoo #KuToo など、現在は自然に語られることが増えたが、ついこの前まで、
女性たちは差別に耐え、言いたいことを我慢し、そしてそれが当然だと思わされてきた。
フェミニズムや女性の権利に関する本は数あれど、これほど痛快でわかりやすい本はなかなか無いかもしれない。
社会が如何に男性中心に作られてきたか、フェミニズムは決して女性だけのものではないこと。
数々の事例やエピソードを読めば、日本という国のおかしさに気付かないわけがない。
「フェミニストってなんか苦手」という人にほど、この本を読んでほしい。
いま私たちが暮らしている社会は、多くの声や行動によって少しずつ変えられ、形作られてきた。
マイノリティや力の無い人、虐げられている側の誰かが怒りや苦悩を表明し、態度に示すことで、
ようやく世間は動き始め、それまでの“常識”はズレていく。
声を上げたってなかなか変わらないのだから、声を上げて当たり前。
石を投げて当たり前なのだ。


